DNS(Domain Name System)サーバは、ドメイン名(www.google.comなど)をIPアドレス(66.249.89.104など)に変換するコンピュータ・サーバのことを言います。
分かりやすく言うと
ドメイン名っていうのは一般に良く見るインターネット上のアドレスです。これは私たち人間にはとても理解しやすいですよね。
例えば「www.google.com」ならGoogleだってすぐに分かると思います。
ですがコンピュータにとってはこの「www.google.com」は理解しづらいんです。
逆に私たちにとってIPアドレス(66.249.89.104など)は一般的にあまり良く分からないですよね。
試しに「66.249.89.104」をブラウザのアドレスバーに貼り付けてみてください。Googleが表示されるはずです。これは一目見てGoogleだなんて分かりませんよね?(専門の方は除きます)
でもコンピュータ同士ではIPアドレスの方が分かりやすいんです。数字ですからね。
このDNSサーバはコンピュータが分かりやすいようにドメインをIPアドレスに変換してくれるというわけです。
DNSサーバは通信距離が長いほど、一般的に送受信データの欠損や遅延が増えます。そこで今回検証してみることにしました。
今回選んだのはフリーで公開されているDNSサーバのうち
- Google
- Level 3 Communications
- OpenDNS
- DNS Advantage
- Norton DNS
を選ばせていただきました。
これらのうち日本からはどれが速いかを検証してみたいと思います。
DNSサーバ
まずはDNSサーバ一覧です。
8.8.8.8
8.8.4.4
Level 3 Communications
4.2.2.1
4.2.2.2
4.2.2.3
4.2.2.4
4.2.2.5
4.2.2.6
OpenDNS
208.67.222.222
208.67.220.220
DNS Advantage
156.154.70.1
156.154.71.1
Norton DNS
198.153.192.1
198.153.194.1
これが公開されているDNSサーバです。
どのDNSサーバが一番速いか(総合)
まずは全体の順位みたいなものを付けてみたいと思います。
使用するソフトウェアは「DNS Bench」です。

こんな感じになりました(速い順です)。
このソフトは調べるのがとても簡単なのでオススメ。
Response Timeというのは待ち時間です。これが短い程速いです。
Googleが速いですね。
続いてNorton DNSが来ました。
その後
- DNS Advantage
- Level 3 Communications
- OpenDNS
と続きます。
やはりGoogleが速いようですね。
Norton DNSやOpenDNS、DNS Advantageはセカンダリが少し遅いようです。
各サイトへのアクセス
では速かったGoogleとNorton DNS・DNS Advantageの三つのDNSサーバで今度はいくつかのサイトへ接続したときの比較をして見ましょう。
サイトにアクセスした場合、やはりそのサイトがどの国のサーバなのかとか、色んな条件で速くなったり遅くなったりします。
いちいち調べるのは面倒なので「DNS Tester」というソフト
を使用します。
※注意 通信速度は毎回異なるので必ずしも正しいというわけではありません。あくまで比較です。
まずはGoogleとNorton DNS(Timeは待ち時間だと思ってください)

YoutubeはNorton DNSの方が多少速いように見えます。
しかし総合的にはGoogleのほうが速いですね。
続いてGoogleとDNS Advantage

ところどころDNS Advantageの方が速いですね。
ですがGoogleのほうが速いようです。
結果的にはやはりGoogleのDNSが一番使い勝手がいいように見えます。
特に海外のサイトを利用する方には速く感じると思います。
Norton DNSはセキュリティ重視なので安全ですがブロックされることがあります。
安全重視の方はNorton DNSを利用してみるのもいいと思います。
タグ:DNS
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更新情報が、上位のDNSから伝わってきてそれが反映されるのが速いかどうかはまた別の話ですよね。まあ、それでもGoogleさんの8.8.8.8が更新速度も速いのでしょうけど。自分が使ってるプロバイダが割り当ててくるDNSサーバの情報の更新頻度なんてどこかで調べられないのでしょうかね?