Googleが中国撤退を発表、サービスは香港のサーバーから継続 - INTERNET Watchより
どうやら「www.google.cn」で提供されていたGoogle検索、Googleニュース、Google画像検索サービスへの検閲は22日に停止して、「www.google.com.hk」へとリダイレクトされるようです。
そもそもどうしてこういったことになったのか、それを今回は自分なりにまとめてみたいと思います。
おそらく間違いなどもあるかと思いますので気が付いた方はご指摘の程どうぞよろしくお願いいたします。
詳細は続きから。
ではなぜGoogleが中国政府を牽制していたのかを見てみたいと思います。
そもそもの理由は中国国内からのサイバー攻撃からこういった経緯になったようです。
12月に中国からのサイバー攻撃によって中国からの撤退も十分に考えうると1月12日に公式ブログで発表しました。
A new approach to China - Google公式ブログ(英文)より
中国のおぞましい真相を明らかにする Google - japan.internet.comより
このサイバー攻撃は米Googleだけでなく多くの企業へ攻撃。
標的は100社以上だと報じています。
一連のサイバー攻撃、標的は100社以上に - Computerworld.jpより
マカフィーによると「少なくとも30社、おそらく最大で100社の防御網を破って侵入した」と見ているようです。
米グーグルを狙ったハッカー、ソースコードを不正入手=マカフィー - Reuterより
さて、どうやら攻撃された際に使用されたIPアドレスなどが中国政府の工作員、またはその代理人で構成される外国の組織のものと一致しているようなのです。
攻撃に使用されたソース IP アドレスとドロップ サーバーはどちらも、中国政府の工作員、またはその代理人で構成される外国の組織のものと一致している
Google に対するサイバー攻撃、中国政府が関与か - japan.internet.comより引用
このときのIPアドレスやドロップサーバーはどうやら教育機関の上海交通大、もう一つは山東省にある職業訓練学校だということが分かったようです。
さらにそのうちの一つは人民解放軍の支援を得て設立していて、軍と関係があり、軍にコンピューター技術者を輩出しているのだといいます。
グーグル攻撃は中国2学校 米紙報道、一つは軍と関係 - 47NEWSより
もちろん中国はこのことを否定しています。
「Googleの主張は事実無根」、中国政府が反論 - ITmedia Newsより
ここからGoogleは中国へ検閲をやめる姿勢を見せます。
米Googleニコル・ウォン副社長が「中国で検索結果に対する検閲をしないという決断は確固としたものだ」と述べ、強く検閲をやめる姿勢を見せます。
さらにGoogleはアメリカ政府にも助力してもらい、WTO(世界貿易機関)に提訴も検討していると報じられています。
「中国での検閲やめる」グーグル副社長、米議会で証言 - asahi.comより
グーグルへの中国検閲要求、米がWTO提訴検討 - asahi.comより
そんな感じで3月13日Googleが中国を99.9%撤退するなんてニュースが英フィナンシャル・タイムズが報じたわけです。
米グーグルが「99.9%」中国撤退か、協議行き詰まり=報道 - Reuterより
そして本日、中国語のネット検索サービスを香港を経由して行うと発表したことにより、事実上の撤退が決定したと捉えることができます。
米グーグルが検索サービスから事実上撤退、中国当局は反発
さらにBloombergによるとGoogleの中国でのネット事業免許が、月内(3月)に期限切れると報じてもいます。
米グーグル:中国でのネット事業免許、月内に期限切れか - Bloombergより
大方こんな経緯だと思います。
個人的見解として
まあ、中国政府は否定していますが、IPアドレスというものは同じものが二つ存在することはできませんし、中国2学校だと特定できている時点で中国からの攻撃は間違いなさそうですね。
政府と関与しているかは分かりませんが、軍と関与がある学校となると一概に否定もできません。まあ、学校という組織からサイバー攻撃があったのはおそらく事実だと思いますが、誰が行なったかを特定するのはおそらく無理でしょうしね。中国政府が情報提供でもしない限り。
解決に向けての情報提供もおそらく無かったのでしょうし、ただ理由をつけて否定しているだけのところを見ると中国政府の関与はやはりあったのかも知れませんね。
あくまで可能性なので事実として受け止めないでくださいね。
今後の動きが気になりますね。
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こんにちは。最近、中国からのGoogleユーザーに対する検閲が話題になっていますね。Googleは、中国からの検閲を牽制するためもあってか、Gmail不正ログイン警告機能を強化しました。これに関して私は、この発表の一週間ほど前に、すでにこの機能をのことを知っていました。そうです、中国に対する批判の記事をしょっちゅうブログに書いたり、中国本土の人々と頻繁に連絡をとる私には、もうすでにそのときに警告が出ていたのです。Googleは時々何の知らせもなく、新たなサービスを導入するので、びっくりすることがあります。これも、その例の一つで、いきなり何の前触れもなく警告をみたときにはびっくりしました。でも、この警告機能がついたおかげで、安全に使えるようになり、ますます便利になったと思います。私のブログでは、警告がでたときにどのような対処をしたのかなど掲載しました。詳細は是非私のブログを御覧になってください。
確かにいつの間にか新たなサービスを導入していることはありますね。
思えば1月上旬くらいにデフォルトとして導入されていた「HTTP」から「HTTPS」への接続方法も、裏を返せば昨年12月に行なわれたサイバー攻撃があったからこそなんでしょうね。
ユーザーの個人情報の安全を考えて「HTTPS」と不正ログイン警告機能の2段回で、尚且つ早い段階で対応してくれるというのは、やはりGoogleという企業は本当に個人ユーザーだけでなく、法人に対しても安全なインターネット利用を考えている会社なんだなと私は思います。
それなのに中国政府の対応は納得がいきませんね。
Googleは重要なソースコードを盗まれたのに、何の助力もしないというのは。
まあ、今までも中国でのディズニーやクレヨンしんちゃんなどの商標問題などを考えると今後、さらに何か起きそうですね。
Googleから盗んだとされるソースコードを利用したりですとか...
まあ、その辺はどうなるか分かりませんし、憶測ですのでこれ以上のコメントを控えておこうと思います。
いずれにしろ見守るしかできそうに無いですね。